ぶどう農家

2013年8月12日 (月)

ブドウの出荷終わり

数日前に自分のブドウの出荷が全部終わった。

去年に比べて、間引きが少しはマシだったようで、若干大きめだったが、何とか箱に詰めやすいサイズだった。
まだまだもっと小さくせんといけんなと思ったが。

袋から外して悪い粒をチェックしてくれるバイトの人たちが、去年に比べたら断然楽と言っていた。
す、スミマセン・・・ι(´Д`υ)アセアセ

一房800~900グラムの房がほとんどだったもんなー、去年は(汗)
今年は600~650グラムくらいのが多かったような気がする。
最後の日に少しだけ父親の1キロ近いブドウを袋に入れる作業をしたが、それだけで手首がちぎれそうになったもんなヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ

しかし、今年は熟れすぎのようで、なかなか取り扱い、箱詰めが難しかった。
すぐにポロポロとれるんで。

ああ、しかしきつかった~~。
去年に比べて大分総数が多かったのに、日にちを減らして出荷したので、いっぱいいっぱいだった。
来年はもっと余裕をもった日程にせんと体がもたんわ(;;;´Д`)

出荷が終わって、翌々日くらいまではあまりの落差に一体何をどうしていいんやら、ポカーン…状態だったのだが、やっと正気を取り戻してきたので、机の片付けをして本でも読んで雑用でもして、制作でもしてみようかなという気になってきた。

あああ、夏も終わりだな。
どっか楽しいところに行って何か楽しいことをして、何か美味しいものを食べたい、と思うんだが、それが全く何なのか、何がしたいのかわからんなー(遠い目)
ぽつーん。

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2013年5月20日 (月)

ネオマスカット粒間引き

いやー、忙しい。
今が一年で一番忙しい時期だわ。

ミニチュアを作るどころか、パソコンをたち上げる時間も元気もなかったんだが、久しぶりに写真を撮ったのであげてみる。

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ブドウ「ネオマスカット」の花。 咲いているところ

↑の段階ですでにツボミの状態で軸を8センチくらい、幅を3~4センチに切る。
(写真の花は弱いので、かなり長めに切ってある)

今年は油断していて、花が咲いてから切ろうと思っていたら、あっというまに開花してしまい、作業がかなり遅れてしまった。

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↑花が咲いて実になっているけど、まだ仁丹くらいの大きさで粒を間引くのは難しい。
花の幅を切りそろえられていなかったので、幅だけ調整する。
幅が広すぎると箱に入らないので、適切な大きさにしないといけないのだが、将来どのくらいの大きさになるのかを想像しながら切るのは難しい。
というか、毎年、もうこのころの記憶がなくなっていて、思い出せない… ┐(´д`)┌ヤレヤレ

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↑粒が大分大きくなっている。8ミリ弱くらいか?
これくらいになると粒を間引くのがかなりみやすくなる。
受精している粒とそうでないのとが見分けられるようになるので、間違って受精してないのを残してしまう危険性が減る。
受精していない種がない粒は大きくならず、熟れるのが早いので、残しておくてと潰れたりもするし良くないので必ず取らないといけない。

↑をさらに放っておくとハサミが入らなくなって、ものすごい手間取るので非常に危ない。

左にちょこっと映っているのが、開花している房。
こんなに大きくなる。

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↑さっきの房、一回目の粒間引き後。
まだまだ多いし、大きい。

後ろにある白い紙は、ガイドとして作った。
2キロの箱で4房入り、つまり一房520グラム前後のブドウを作りたいので、箱の大きさから逆算して、長さが15センチ、幅が10センチの筒状をイメージして間引いたり幅や長さを整形している。

1粒7~8グラム(大粒になれば10グラムくらい?)なので、全部で大体70粒くらいの房になるはずで、↑の状態だとまだまだ多い。

とりあえず、内部をすかしておいて、他のブドウを一通りやって戻ってきたころにはまたきつくなっているはずなので、そのときに二回目を間引いて袋をかけるか、もう一回間引いて終了する予定。

粒をとりすぎたらブサブサのゆるい房になってダメだし、とらなかったら粒がつぶれたりはじけたり、下手したら軸が裂けてしまうので恐ろしい。

たかだか20メートル×40メートルのハウスにこのブドウが多分7000房くらいぶら下がっているので(もしかしたらもっと?)、ひととおり手をつけるだけでも膨大な時間と手間がかかる。

あと、経験というか、技術もいるわなー。ねらった大きさ、形、しまった房を、出荷の時期にあわせて作るのはほんとに難しい(;´д`)
天候しだいで腐ったり、粒が小さくなったり、熟れすぎたり、熟れなかったり、上手くいなかったときは悲惨すぎる・・・。

ピオーネとか大粒系のブドウは花の切り方も、粒の間引き方も房の数も全然違うんだけど、枝の管理(複梢を切ったりとか)棚つけ、防除などに手間がかかるのは大体同じ。
あ、ピオーネは種無しにするためにジベレリン処理をする行程があるな。

ブドウ高いな・・・と思ってる人が多いだろうけど、手間がかかってるんでね…。
ブドウは特に手間がかかるけど、果物にしても野菜にしても酪農、漁業にしても、すごい手間がかかってると思うよ。

作業が遅れてくると手間が倍じゃなくて5倍増しくらいになるので焦るが、粒が1センチくらいになったブドウはかわいくてしょうがない。
しかも、たまにマスカットのいい匂いがしてたまらん。

ああ、今年は無事に収穫できますように。
そして、ねらった大きさにできますように。

それはそうと、家庭菜園の本に絶対に作り方が載っていない野菜があって、そのひとつが「レンコン」よな。
母方の祖父が作っていたから、よく話しをきいて知ってるけど、あれも相当特殊というか、キツイ仕事だったらしい。
今は機械化されてすこしは楽になったのかもしれないけど、その分、値段が安くなったり、機械代をとられたりで収入は減ってるんだろうな。脱線。

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2011年8月17日 (水)

いやー・・・あまりにも忙しくて日記を書くヒマと余力が無かった・・・。
過去の出来事をまとめてダイジェストでお送りします(´,_ゝ`)プッ

8/4~8/10までは自分のブドウの出荷だった。
結局、人は雇わず家内労力で乗り切ったので、去年よりもかなり苦しかった。

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↑ネオマスカット ブドウは普通袋に入れてから箱に詰めるんだけど、ネオマスはティッシュみたいな紙を敷いて箱に直に詰めていく。
箱も小さいし、詰めるのはかなり難しい。

なんだかんだで、大きい房が多く、つぶさないように、フタができるように詰めるのが大変だった。
フタがしまらないくらい大きい房は手間がかかってしょうがない。
最終的な間引きの後、さらに1まわりか2まわりは大きくなるのだが、最終形態が想像できないので、上手く作れない・・・。
来年こそは4房(二キロ箱に対して)の大きさのブドウを作りたい。

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250箱くらい?
一年ぶりに箱詰めをすると全く勘が戻らなくて、ものすごく時間がかかった。
二日目にはやっと「神降臨」状態になり猛スピードで詰めだした・・・のだが、用事で一日休んだら、また神がどっかに行ってしまったらしく、激ノロに。
切ない。

出荷前は他の用事で忙しく、睡眠時間2時間くらいだったか?睡眠不足で作業をスタートした上に毎日4時間ちょいしか寝れなかったのと、作業場が多分40度くらいあったために頭が朦朧として頭痛と吐き気が・・・。

軽い脳梗塞にでもなってたんじゃないだろうか。
家族の協力や天候もあって、なんとか無事に終えることができてよかった。

今日も枝を切ったりしたが、毛虫の類がたくさんいた。
段々小さい毛虫程度では驚かなくなってきていて、慣れってすごいなと思った。
手の甲についていたときには必死で振り払ったが。

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2011年7月14日 (木)

ブドウ査定会

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ブドウの査定会に行ってきた。

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個人で等級を選んで出荷するので、このぐらいの色、大きさ、形、糖度だと等級はコレ、というのを農協の人に確認してもらって皆で勉強する。

去年は糖度が18度とか20度とかのがたくさんあって、甘~かったが、今年は生育が遅れているからか、16~17度くらいのが多かった。それでも甘いのだが、まだ酸味と渋味が多少あって、もう2、3日置けばすごく美味しくなりそうだった。
今年初めてブドウを食べたが、いい風味だった。

明日から父がピオーネを出荷するので、私も袋詰めなどの手伝いをしないといけない。
なんかだんだん忙しくなってきたなぁ~。

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2011年6月26日 (日)

袋かけほぼ完了・・・

ブドウの粒を最終的に間引きながら袋かけをしていたのだが、それが今日でほぼできた。
あとは、売り物にならないボロボロの房に袋をかけたり、生育が遅い房を間引いて袋をかけるだけなので、あと2~3日あったら何とかなるだろう。

は~~、つかれた~~。

今年はもう破れかぶれだったので、父母に手伝ってもらった。
それがなかったらあと半月以上ヒーヒー言いながらやっていたと思う。
生育がひどかったので、かなりイラっとはしたが、焦りと不安で気が狂いそうになることもなく、無事に間引くことができた。

(とはいえよくわからんので、間引き足りてなくて軸がもげたり、ゆるくてブラブラになったりしているのがたくさんありそうだ)

あとの天候次第で、腐りまくったり、傷んだりする可能性はあるが、とりあえずゆっくりできるのがうれしい。
当分は思う存分寝ようと思う。
寝て寝て寝まくる。たまに起きてはまた寝る。ああ、夢のよう。

今年は売り物にするのが(なる、のではなく、する、というのがポイント 笑)5000房くらいだった。
去年より7~800多いけど、面積が増えた割合からするとむしろ少ない。
6000房はカタいと思っていたが、なかなか上手くいかないもんだな。

あー、なんか楽しいことがしたい、と思うのだが何も思いつかない。
こうやってブドウが作れて美味しいものが食べれて、本当に幸せなことだなと思うのに、何かむなしい。
今も地震のせいで苦しんでいる人がたくさんいるというのに・・・。
もうちょっとしたらまた色々がんばろうか。

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2011年4月10日 (日)

ブドウの温度管理

去年は何とか出荷時期に間に合ったものの、糖度が低かった(成長が遅かった)ので今年は気をつけねば・・・と思っていたのに、またビニールをおろすのが遅かったらしく、ものすごい成長が遅れている。

よく考えたら途中で温度を低く調整することはできるんだから、芽が出るまでは早く温度を上げてやったほうがよかったのに、何でまた同じ失敗をしてしまうのか・・・。

去年以上の遅れで、本当にヤバイなと焦っていた矢先、またやらかしてしまった。
午前11時くらいにビニールの横幕を上げるのを忘れていて、ハウスの中が超高温にしてしまったのだ。
焦って幕を上げるのに一生懸命だったので温度計を見ていないが、多分50度くらいいってたんじゃなかろうか・・・わからんけど。
真夏の車の中に湿気をプラスしたような状態で、幕を上げていると、猛烈な熱波が・・・。

30度弱くらいに調整してやらないといけないのに、高温にさらしてしまったので芽がしなびれて葉が焼けたり、枯れたりしているところが多数あった。

それでも思ったよりは軽症だったからよかったが、ヘタしたら全滅していたかも・・・。
あー、本当にたるんでるわ。。。

毎日、今までどおりやっていこうと決めたものの、今までがテキトーすぎたので、こりゃ今までどおりじゃいかんなと実感。

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2011年1月20日 (木)

ネオマス仮剪定

一週間くらい前からネオマスカットの仮剪定をしている。

寒波ということだが、ハウスの中は風も温度も若干マシなようだ。
防寒着でパンパンになっているので「本当にそんなに寒いのか?」と思ってしまう。
だがやはり寒いらしい、数日前にネオマス畑の水道管が破裂して水が吹き出ていた。

父が速攻応急手当してくれたので大事なかったが、作業をしていなくて一週間後くらいに気づいていたら大変なことになっていただろう。(水道代的に)

サクランボハウスのほうの水道も凍って栓が開かない。
下手に触ると破裂するかもしれないらしいが、わからずに思いっきり開こうとしてしまった。
びくともせんかったが・・・。

ブドウは一年間で伸びた分を伸びた分だけきっちり切り戻す。
一芽だけは残すからちょっとづつ伸びてはいくが、樹形は全くと言っていいほど変わらない。
どこをどう切るか考えなくていいので簡単だ。

とはいえ、今年最後の延長枝をまた間違えてぶった切ってしまった。
今年は完全に棚が埋まると思っていたのに、やらかした~。
新たに伸びた延長枝の長さを計測してみたところ、去年までに比べて今年は面積的に1.25倍、忙しさは1.5倍程度とみた。(ざっくり調べ)
人、雇おう・・・。

ジャングルのようだった枝が整理されてかなりスッキリしてきた。
目に見えてスッキリしていくのが結構楽しい、というか快感。

果樹をやりだしてから書いてきたノートを読み返しては、たまにサボって書いてないところにモヤっとする。
しかし去年はネオマスの栽培について、毎日克明に記録や感想を書いてある。
読んでいると、ぞっとするのだが、早く芽が出て作業が始まらないかなと楽しみでしょうがない。
実際始まってみると「早く終われ」と思うのかもしれないが・・・

とりあえずもう少し暖かくなってほしい。
手がかじかんで細かい作業が全くやる気にならない(いいわけ)

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2010年11月11日 (木)

幻の二番なりブドウ

父が私のネオマスカットの畑で二番なりのブドウをとってきていた。

通常、春に出た枝に咲いた花からできるブドウを出荷するのだが、枝が伸びれば花はいくらでも咲く。
それが二番なりなのだが、無駄に栄養をとられるので見つけ次第排除する。
房も小さくばらけるし、何より美味しくない・・・というイメージがあったので、食べてみてびっくりした。

も、もんげー美味い・・・!!(゚ロ゚屮)屮

普通にすごく甘い・・・のだが、風味が抜群にいい。
完熟させたネオマスは美味いと思っていたが、こんなに美味いのは初めてだった。
今まで食べたブドウの中で一番美味いんじゃなかろうか?というくらいだ。
酸味はほとんど感じないが、さわやかで、香りと風味が濃い!!
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オットにも食べさせてやりたい、と思ったのだが、気がついたら母が全部食べていたので、今日探しに行ってきた。
30分くらいうろうろ探したが、たったのこれだけしか見つからなかった。

父親に「おいしかったな」と言うと、「これからは二番なり専門で作るか!」と言っていた。
二番なり専門・・・。
一番目になるのがあっての二番目なので、二番なり専門ってのはありえんけど、この時期にこれだけおいしいブドウが食べれるんだったら、一番目を抑えてやってもこれはこれでビジネスチャンスがあるんじゃ?とうっすら思った。

まぁ、実際そんなことをしたら後の祟り(来年の不作)が怖そうなのでやらないと思うが、ちょっと多目に二番成りを残しておくのはアリかもしれない。

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2010年9月12日 (日)

手を入れなかったらこんなになるんだぜ。

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ネオマスカット

でっかい。

花を整形したり、粒を間引いたりしなかったら、こんなになるんだぜ、
というのを見せたかったので、あえて放置したやつ。

でも、これはたまたまバラけてるので、間引かなくても粒がつぶれたりしていない。
普通だったらもっとギッチギチになって潰れまくってるはずなのに。

重さは量ってないけど、多分1.5キロくらいはあったと思う。
味は普通の甘くておいしかった。

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2010年8月21日 (土)

おてつだい

私のブドウは出荷が終わって、後は枝の整理をするくらいになった。
なので、たまには父親のブドウの手伝いをしている。

お客さんや知り合いの人達がやってきては、「お父さんの手伝いをして偉いねー」と言ってくださる。

だがしかし! 何回も何回もそう言われるとちょっとイラッとしてしまう。

実際、父親の手伝いをしているんじゃなくて、作業は別々のところで、別のブドウをやっているし、どっちかっていうと、私のほうが忙しくて父親に手伝わしている(たまに)、というのが正解だ。

・・・と、ムキになって言うのもアホらしいが、20回に一回くらいはややムキになって説明してみる。
・・・というのをオットに話したら、「俺はそんなのわかってるよ」と言われた。
そういうのってうれしいよね(´,_ゝ`)
本当におこさまだなー。

でもさー、父親ができなくなったら、父親の分も全部やらないといけなくなると思ったら、ほんときちーなぁ~できるんかなぁ~~と思う。
当分元気に働いてもらいたい。
なので、いつまでも品種のよしあしを追わず、もうあきらめて今植えている品種で何とかしてくれ、父。

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